フクロモモンガが喜びそうな餌を与えてみたいな!
それならミルワームやコオロギ、デュビアはどうだろう?
「餌を狩る」行動は、フクロモモンガの活気にも繋がるよ!
フクロモモンガに生餌を与える意味
野生下と同じものを食す
野生下のフクロモモンガは、動物質のものと植物質のものを季節によって食べ分けています。
動物質とは具体的には、昆虫、クモ、鳥の卵、小さな鳥、小さな動物などです。
これと似たような栄養分をフードやササミ、卵黄、煮干しなどで補うことは可能ですが、全く同じものではありません。
なるべく野生下と同じ動物質を与えたいと思うなら、生餌を与えることはオススメです。
環境のエンリッチメント
もし飼い主さんに抵抗が無ければ、ぜひ生きた虫をフクロモモンガに与えてみてください。
フクロモモンガが生きた虫を探し、捕えるという行動は、野生下と同じ行動であり、フクロモモンガの生きる歓びにも繋がると考えます。
虫の捕食は、フクロモモンガがケージの中で運動する必要なく退屈に過ごす、ということを避け、環境のエンリッチメントを果たすはずです。
フクロモモンガ生餌の選び方
「生餌」と一口に言っても、その種類は様々です。
多く流通しているものでは、ミルワーム、コオロギ、デュビアがあります。
まだ若いフクロモモンガには、脱皮したばかりの柔らかいミルワームや、週齢の若いコオロギなど、食べやすいものを与えるとGOODです。
ミルワーム
温かい場所だと“さなぎ”に成長していくので、冷蔵庫で保存してください。
また、買ってきたばかりのミルワームは、カルシウムとリンのバランスが良くありません。しばらく餌(果物や野菜にカルシウム剤をかける)を与えて飼ってから、フクロモモンガに与えるのがオススメです。
コオロギ
餌用のコオロギとして有名なのは、2種類。
ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギです。
SSサイズ~Lサイズというように、大きさごとに販売されています。
アダルトのフクロモモンガであれば、Lサイズのコオロギも捕食可能です。
また、飼い主さんが家でコオロギを繁殖させるという方法もあります。
ミルワームと同じく、栄養価を高めてから与えることがオススメです。
ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)
柔らかく食べられ、長期で飼育しやすい!
・茶褐色
・柔らかい
・丈夫で死ににくい
・アンモニア臭が少ない
・Sサイズからの成長が遅い
フタホシコオロギ
動きが遅いので手で捕まえられる!
・黒に近い色
・骨格がしっかりしている
・動きが鈍い
デュビア
見た目がゴキブリに似ているので、抵抗難易度1位かもしれません。
が、ゴキブリと違い、飛びません(平行運動のみで垂直運動は出来ない)ので、扱いやすいですよ。
生餌は扱いにくいという方には…
「虫は苦手」「生餌を育てる余裕は無い」という方も多いかと思います。
その場合は、生タイプや乾燥タイプ(いずれも既に死んでいます)も販売されています。
飼い主さんが扱えるものを選んで試してみてはいかがでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
初めは抵抗感があるかもしれませんが、慣れればこっちのものです!
私もペットショップで生餌が数千匹入ったプラケースに生身の手を突っ込んで、世話をしたり捕まえたりしています。